REMEDIATION OF PFAS CONTAMINATED WATER

PFAS汚染水の浄化

PFASとは?

PFASとは、有機フッ素化合物の総称です。特にPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が多く利用されています。水と油をはじき、熱に強く、化学的に安定した物質であるため、フライパンの油を弾くコーティングや防水の衣服など、私たちの身近な製品に使われてきました。 ただ、自然環境において分解されにくく体内に蓄積されやすいことから、健康被害への影響を問題視されています。

令和2年5月の改正により、公共用水域・地下水の要監視項目として追加されました。 指針値は50ng/L以下(暫定)です。

PFAS浄化工法

LFP工法:プリーツフィルターの表面に粉末活性炭の薄い層を作り、PFASを吸着させる工法です。

Liquid + Filter + Powdered Activated Carbon (PAC) 液体+フィルター+粉末活性炭

Liquid + Filter + Powdered Activated Carbon (PAC) 液体+フィルター+粉末活性炭

処理能力が高い

  • ・フィルターをプリーツ状にすることでPFASの吸着面積を広げる
  • ・フィルターの表面で活性炭の膜を作るため、PFASが効率よく吸着できる

コストパフォーマンスが高い

  • ・粒状活性炭ではなく粉末活性炭にすることで、装置を小型化し、省スペースになる
  • ・使用する活性炭の量が少なくなったため、費用が低くなる

実績

水質改善施設整備工事

浄化運転開始:2023年4月28日

沖縄県では、各地の河川や地下水から暫定指針値を超過するPFASが検出されており、本案件の対象地もそのような河川・地下水の一つで、公園での水の利用が制限されていました。当社は、地域の人々が安心して水を利用できる環境を目指し、PFASを含む汚染水の浄化事業をスタートしました。本案件にて施工した、粉末活性炭を利用し連続処理を行う施設は、当施設が全国初となります。
現在は敷地内のポンプに浄化された水が流れており、地域住民の皆様が安心して遊べる環境が整っています。当施設の下流には、同じ水を利用したせせらぎが作られています。こちらも浄化された水で満たされ、以前の姿を取り戻しつつあります。

  • 施設内の浄化装置

  • てぃーちがー公園内の手押しポンプ

PFAS浄化工法の
取り組み体制

太名嘉組は県内総合建設業者として、以下の2社と業務提携し、県内のPFOS問題に取り組んでおります。

太名嘉組(株)
汚染対策の企画営業・浄化施設全体の設計・施工・維持管理
エンバイオ・
エンジニアリング(株)
浄化工事の設計・施工・技術的管理
流機エンジニアリング(株)
浄化装置の設計・製作・据付工事

事業の関連資料

水質改善施設整備工事における
水処理施設の概要

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協力会社様による研究集会での
本事業のポスター

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